ここで、創業175年を迎える会社の文化について、また経営陣からのコミットメントを得ることの重要性について、Pradheepa氏に語ってもらいます。

Stanley Black & Deckerは、ツールおよびストレージ、セキュリティ、産業機器という3つの主要事業を持ち、2022年までに売上高220億ドル達成を目指す、成長著しい多角経営企業です。

Pradheepa氏は「当社は、有機的にも買収によっても成長している会社です」と説明します。

「過去10年間に100 社以上の買収があったことを考えれば、さまざまな文化が融合し、ビジョンを前進させるためにコミュニケーションと協力が必要であることは想像に難くありません。企業が時代に即した存在であり続けるには、文化面の変革が絶対に必要です」

「企業が時代に即した存在であり続けるには、文化面の変革が絶対に必要です」

また、Stanley Black & Deckerは、世界で最も革新的な企業として認知されることを望んでいます。Pradheepa氏と彼女の同僚たちは、人々を中心に据えながら、これらの目標に向かって全速力で前進する方法を模索しています。

つまり、同社の基本的なプログラムと成功の指標において、多様で包括的な労働力を支持することを確実に打ち出しています。

「『リーダーシップに求められる素質とは何か？』という質問や、『成功する人、昇進する人の条件とは？誰がどの役柄にふさわしいのか？』といった質問にも反映されます」と同氏は話します。

「歴史ある会社ではこの問いに対して期待される回答が、男性に特徴的なものとなっている場合もあるため、根本的なところを変えなければなりません。昔からの言い伝えは忘れて新鮮な頭で臨む必要があります」

Stanley Black & Deckerが、この変化をオープンに受け止めてくれることが救いだと、Pradheepa氏は話します。さらに、ダイバーシティとインクルージョンに積極的なCEOの存在も重要な要素だと言います。

「Jim Loreeは、非常に熱心なCEOです。彼は、ダイバーシティやインクルージョン、より包括的な環境づくりといった取り組みを信じているだけでなく、それを支持し、リーダーシップチームに責任を持たせています」

「また、Workplaceを活用して、従業員のリソースグループを提唱し、参加することで、ポジティブな行動を増幅させています。彼は、多様性と包括性をめぐる草の根運動を本当に盛り上げてくれます」

「Jim Loreeは、非常に熱心なCEOです...彼は、社員のリソースグループを提唱し、それに参加し、Workplaceを使って前向きな行動を増幅させています」

また、JimはFortune 500の他のリーダーたちにも、ダイバーシティとインクルージョンを提唱し、より多くのことを行うよう呼びかけています。

ダイバーシティとインクルージョンに対する経営幹部のコミットメントがもたらす影響は甚大です。「正しい手本を示すようなリーダーがいれば変革者にとって理想的な環境と言えます」

Stanley Black & Deckerの他のリーダーや変革者は、この強固な基盤をさらに強化するため、社員を巻き込み、ダイバーシティとインクルージョンにおいて測定可能な改善を示すようリーダーに求め、最も包括的な職場環境を構築する方法について国際的な議論を促していると、Pradheepa氏は説明します。

Stanley Black & Deckerは、最も革新的な企業の1つになるという目標に向かって努力しており、Pradheepa氏は、Workplaceのようなテクノロジーを社内に導入することで、組織全体のレジリエンスを高め、既存の障壁を打ち破れるのではないかと期待を寄せています。

「必ずしも経営陣が動かなくても、自立したムーブメントを起こせば、テクノロジーでレジリエンスを高めることができます。アイデアやインスピレーションをクラウドソーシングで獲得できるからです」

「必ずしも経営陣が動かなくても、自立したムーブメントを起こせば、テクノロジーでレジリエンスを高めることができます。アイデアやインスピレーションをクラウドソーシングで獲得できるからです」

他の変革者に向けてのアドバイスも聞きました。

「組織のけん引役は、1人だけで背負わなくてもいいんです。チーム、仲間、外部のネットワークからインスピレーションを得ましょう。組織間の壁を取り払い、周囲の人々からインスピレーションを得ることが重要です」

Pradheepa Raman氏とStanley Black and Deckerに心から感謝します。