働き方の未来を設計する - パート3: モバイルファースト

「働き方の未来を設計する」シリーズのパート3では、未来の職場が成果を上げるには、モバイルファーストの採用とボットの多用が必要となる理由を探ります。

ビジネスコミュニケーション | 所要時間: 10分

このシリーズが初めての場合は、まずはパート1でシリーズの概要をご覧になり、パート2で、第1の原則と、未来のコミュニケーションがオープンバイデフォルトなものになる理由をご確認ください。

第2の原則: モバイルファースト

第2の原則: モバイルファースト

この原則については、モバイルに関する統計がすべてを物語っています。英国では、オンライン滞在時間の61%がモバイルデバイスでの滞在時間です(この数字は米国では71%、インドネシアでは91%)。また、モバイルの普及率はヨーロッパで84%、米国で80%、アジア太平洋で66%に達しています。一方、アフリカでは今後10億人がオンラインに接続するようになりますが、これらの利用者がデスクトップPCに目を向けることはないだろうと見られています。

次世代の社員はオフィスの机ではなくスマートフォンで仕事をするようになるため、出先でも非常に簡単に仕事をできるようなエクスペリエンスをデザインする必要があります。

Workplaceチャットなどの機能は、毎月13億人以上がモバイルで利用しているFacebook Messengerのあらゆる利点を職場環境にもたらします。これにより、オフィス、工場、現場のどこにいても、音声での瞬時のコミュニケーションを完全に直感的に行えるようになります。

チャットの未来とボット

チャットの未来とボット

しかし、モバイル向けに構築された機能の究極の例は、おそらくWorkplaceとボットの統合です。弊社は、人をあらゆる企業活動の中心に位置づけていますが、同時に、次世代のITプラットフォームの構築も進めています。ボットは、この2つをどのように融合できるかを示す格好の例です。

ボットは、それまでは面倒で時間のかかる、あるいは単に退屈な作業だったものを、気軽で、インタラクティブで、楽しいものにしました

2016年にFacebookがMessengerを開発者に公開してから最初の12か月間で、10万以上のボットが作られました。

これには、カスタマーサービスの自動化から、ニュースの見出しや天気予報、サッカーのスコアを伝えるメディアまで、あらゆるものが含まれます。ボットは、それまでは面倒で時間のかかる、あるいは単に退屈な作業だったものを、気軽で、インタラクティブで、楽しいものに変えました。そして現在、ボットはWorkplaceで活用されています。

Workplaceでボットを使用する方法は2つあります。グループのボットは、利用者が行うこと(本当はあまりやりたくないこと)の一部を実行できます。ボットは、新しいコンテンツを投稿したり、新しい情報を使用してコンテンツにコメントしたり、さらには投稿に「いいね!」して認知や同意を示したりできます。利用者の注意を引くために@メンションすることも、@メンションされて特定のアクションを開始することもできます。

業界最高のボット開発者

業界最高のボット開発者

Workplace APIを利用することで、Facebookと同様に、独自のボットを構築できます(開発者の方はこちらで詳細をご確認いただけます)。弊社は、最高レベルの独立系ボット開発者の一部と提携しています。弊社のサービスパートナーには、Formative、Kore.ai、Revevolなどがいます。これらのパートナーは、ボットの開発を始めるお手伝いのほか、高度なボットやカスタマイズされたボットに関するサポートも行っています。サービスパートナーのリストとWorkplaceパートナーの申請については、こちらをご覧ください。

パートナーのAzuronautが構築し、現在稼働しているボットの例をいくつかご紹介します。

仕事を効率化するSharePointボット

仕事を効率化するSharePointボット

SharePointボットを使用すると、WorkplaceでSharePointドキュメントを検索できます。さまざまなSharePointサイトでコンテンツを検索し、Workplaceを使ってドキュメントを開いて編集できます。ドキュメント検索は素早く直感的に行えます。また、プレビューを使用して、共同作業の対象となる最適なバージョンを素早く見つけられます。

グループのボットは、異なる国やタイムゾーンに属するチーム間で情報を共有するのに最適です。Workplaceチャットのボットでは、定義済みの利用者グループ(特定のチームなど)や特定の利用者間でのリアルタイムのやり取りが可能です。たとえば、チャットボットを使用すると、予定されている面接や会議などのイベントに関する重要なリマインダーや通知を送信できます。

管理者に便利なOutlookボット

管理者に便利なOutlookボット

Outlookボットは、Workplaceを使用して社内のすべての会議を予約します。複数のカレンダーや地域から予約可能日時を見つけ、カレンダーイベントを作成し、管理者に代わって自動的に招待を送信します。管理者に便利なOutlookボットを使用すれば、管理者は時間を節約し、より重要な作業に集中できるようになります。

モバイル革命は、コミュニケーション方法に根本的な変化をもたらしました。そして、この変化から導き出されたのが、このシリーズのパート4でご紹介する、次の主要な原則です。パート4の投稿はこちらでご覧ください。また、このシリーズのパート2の投稿はこちらでご覧ください。

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