ライブ動画でエンゲージメントを強化した5社の成功事例

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行下で、ライブ動画を利用して強力なオンラインコミュニティと企業文化を構築したWorkplaceのお客様の事例をご紹介します。


新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、今でもビジネスに深刻な影響をもたらしています。多くの組織が、リモートワーカーやハイブリッド体制(リモートワーカー、オフィスワーカー、フロントラインワーカーが混在する環境)を初めてサポートすることを余儀なくされ、その結果、従業員体験や企業文化の改善がこれまでになく困難になっています。
しかし、Workplaceには、このような困難に直面している企業を支援する手段が用意されています。そこで今回は、ライブ動画の活用によって交流を促すコミュニケーションを展開したWorkplaceのお客様5社の事例をご紹介します。これらの企業はそうしたコミュニケーションを通じて、ロックダウンが続く中でつながりを強化し、企業文化を持続させています。
以下の事例からヒントを得て、ご自身のコミュニティでこれらの戦略を実践する手順をご確認ください。
社員同士を結び付ける: Telefónica

社員同士を結び付ける: Telefónica

毎年3億5600万人以上が自社のネットワークを利用しているスペインの大手通信会社Telefónicaは、つながることの力を理解しています。新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴うロックダウンを前に、同社は従業員同士のつながりを維持する方法を見つける必要性を感じていました。
そこで、ライブ動画イベントを開催して社員とその家族を招待し、経営陣と著名なテニスプレイヤーの議論に参加してもらいました。このセッションでは、新型コロナウイルス感染症、スポーツ、危機的状況におけるTelefónicaの役割、在宅勤務に適応する方法など、さまざまなトピックが取り上げられました。
このライブ配信で視聴者から寄せられたコメントは2000件に上りました。このライブはすべての社員に、そのとき最も必要とされていたつながりの場を提供したのです。
Workplaceでこの戦略を実行するには
  • 配信の1週間前に、全社的なグループで告知を行います。スペシャルゲストを招待している場合は、そのことを伝えましょう。ただし、ゲストの名前は明かさないようにします。そうすることで、イベントへの期待感を高めることができます。
  • イベントの48時間前になったら、ライブ配信までのカウントダウンを投稿します。投稿には画像を追加してニュースフィードで目立つようにしましょう。投稿のベストプラクティスについて、詳しくは自主学習コースの高度な投稿ノウハウをご覧ください。
  • イベント当日は、スペシャルゲストを発表する経営陣の録画をシェアし、ライブ配信で行われる内容を社員に伝えましょう。
  • 他の参加者とともにライブ配信を開始し、このイベントを全社員に配信します。ライブ動画配信の設定手順については、インタラクティブデモをご覧ください。
  • 配信中はQ&Aやアンケートで社員とやり取りし、質問やアンケート結果には必ず反応するようにしましょう。
  • イベントの1週間後に、舞台裏やベストシーンを集めた動画を作成し、全社的なグループに投稿すると、エンゲージメントの維持につながります。
ウェルネスをサポートする: MercadoLibre

ウェルネスをサポートする: MercadoLibre

1億3800万人のユーザーを抱えるMercardoLibre (MELI)は、ラテンアメリカ最大規模のEコマースエコシステムです。新型コロナウイルス感染症の世界的流行に直面した同社は、リモートワークへの移行によって、企業文化の維持や社員の健康のサポートが難しくなることを懸念していました。
MercadoLibreは、社員のウェルネスのサポートに優先的に取り組むため、ライブ動画を利用して社員向けに瞑想やヨガのクラスを定期的に開催しました。ライブ動画を利用したおかげで、同社はラテンアメリカ各国の社員にこれらのセッションを配信できただけでなく、ライブイベントを見逃した社員に後から録画を視聴する機会を提供することができました。このようなセッションは、人々を結び付け、ロックダウンや先行きの見えない経済への不安に対処できるよう支援する最適な方法でした。
Workplaceでこの戦略を実行するには
  • 2021年版社員エンゲージメントカレンダーを使ってウェルネスキャンペーンを計画し、投稿とライブ動画配信をトラッキングします。
  • 「(会社名)のウェルネス」という公開グループを作成します。このグループは、社員が健康やウェルネスについて話し合える場所となります。また、ウェルネスに関するアドバイスやライブ動画セッションをシェアするためにも利用します。
  • この新しく作成したグループを全社的なソーシャルグループで告知します(全社的なソーシャルグループがまだない場合は、「(会社名)のソーシャルグループ」という公開グループを作成して全社員を招待してください)。また、各チームのマネージャに対し、この新しいグループのことをチームメンバーに伝えるよう促します。
  • 外部のゲストを招いてライブ配信の進行役を務めてもらうこともできますが、健康やウェルネスに熱心に取り組んでいる社員に声をかけて参加してもらうのもよいでしょう。ウェルネスグループに投稿し、ライブ動画でセッションの進行役を務めてみたい社員を募ります。
  • ライブ動画を定期的に(週1回、週2回、月1回など)開催している場合は、イベントの1~2日前に全社的なソーシャルグループにリマインダーを投稿して、社員の参加を促します。
  • ライブ配信はウェルネスグループで行い、外部のゲストや社員のボランティアとともに進行します。また、セッションの進行役に加え、動画を作成したり配信中に視聴者からのコメントに対応したりする担当者を置いてください。ライブ動画配信の設定手順については、インタラクティブデモをご覧ください。
  • 配信が終了すると、その動画は自動的にグループに投稿されるため、セッションを見逃した人は後から視聴できます。
ウェルネスに関する社員のエンゲージメントを高めるためのアイデアやインスピレーションをもっと知りたい場合は、カスタマイズ可能なウェルネスキャンペーンキットをダウンロードしてください。
D&Iの目標を具現化する: Numotion

D&Iの目標を具現化する: Numotion

NuMotionは複雑なリハビリ技術を開発している米国の大手企業で、数千人の人々にモビリティ製品を提供し、彼らがより自由に生活をできるよう支援しています。
ダイバーシティとインクルージョン(D&I)は常に同社の最優先事項でしたが、Workplaceのおかげで、チーム全員で突っ込んだ議論や複雑な問題について話し合える新たな手段が生まれました。
同社はライブ動画を利用してさまざまな討論会を開催し、D&IをテーマにCEOのMike Swinford氏が他の上級管理職や社員と議論しています。Numotionにとって、このような討論会は、Workplaceでのやり取りを大きく活性化させるものとなっています。
Workplaceでこの戦略を実行するには
  • 社員向けリソースグループを支援するためのWorkplaceグループをまだ作成していない場合は、「(会社名)の黒人のグループ」「(会社名)のLGTBQ+のグループ」「(会社名)のイスラム教徒のグループ」といった公開ソーシャルグループを作成します。
  • 社員向けリソースグループのリーダーに連絡し、イベントの計画に参加してもらいます。彼らに討論会のパネリストとして参加してもらえば、会社がD&Iを進めるために社内外で行っている取り組みについて議論できます。
  • 経営陣にD&Iへの取り組みの模範を示してもらうために、オンライン討論会のパネリストや司会者として参加するよう依頼します。
  • 外部のソートリーダーを招待して議論に加わってもらうこともできます。
  • 配信の1週間前に、全社的なグループで告知を行います。
  • イベントの48時間前になったら、全社的なグループにリマインダーを投稿して、社員の参加を促します。
  • 他の参加者とともにライブ配信を開始し、このイベントを全社員に配信します。ライブ動画配信の設定手順については、インタラクティブデモをご覧ください。
  • 配信中はQ&Aやアンケートで社員とやり取りし、質問やアンケート結果には必ず反応するようにしましょう。
  • Workplaceでアンケートを送信して配信に関するフィードバックを集め、そこから得られたインサイトを以降のイベントの改善に活かします。
インクルーシブなWorkplaceコミュニティの構築について、詳しくはこちらのプレイブックをご覧ください。
学習と開発の機会を拡大する: KRE8ivU

学習と開発の機会を拡大する: KRE8ivU

KRE8ivUは、音楽や映画の制作について教えるクリエイティブな課外プログラムです。サウスカロライナ州レキシントン市学区で活動しているこの組織は、米国内でこのプログラムを利用する学校を増やす取り組みを続けています。
新型コロナウイルス感染症の流行が拡大するまで、KRE8ivUの講師は一度に25人の受講者しか収容できない大学の教室でレッスンを行っていました。しかし今では、トレーニングの規模を拡大し、すべてのレッスンをWorkplaceのライブ配信で開催しています。レッスンはすべてアーカイブされるため、受講者はいつでもレッスンを視聴できます。また、新人講師向けの研修も、ライブ動画を利用してオンラインで行われています。
2020年5月以来、合計500時間以上のオンライントレーニングをライブ動画で配信してきました。
Workplaceでこの戦略を実行するには
  • 公開の学習・開発グループを作成します。
  • 学習・開発チーム、人事部門、さらにはコミュニケーション部門と協力して、社員が詳しく学びたいトピックに関するライブ動画トレーニングセッションを制作します。
  • 2021年版社員エンゲージメントカレンダーを使用して、ライブ動画と学習プログラムの投稿を計画します。
  • 各学習セッションの1~2日前に、全社的なグループで告知を行います。各部門の責任者やマネージャに対し、チームや部署のグループで関連のセッションをシェアするよう依頼します。
  • 学習・開発グループと一緒にライブを開始します。配信中は、Q&Aやアンケート機能を利用して、オーディエンスとやり取りしましょう。
  • ライブ動画は自動的にグループに投稿されるため、配信を見逃した人も後から視聴できます。
  • ライブ動画へのリンクを全社的なグループでシェアし、より多くの社員に動画の視聴を促します。
  • 学習・開発グループの[学習]タブにライブ動画を追加します。[学習]タブを利用して、配信動画や学習投稿を「ガイド」にまとめることができます。学習機能の利用方法について、詳しくはこの自主学習コースをご覧ください。
学習機能の概要については、以下の動画をご覧ください。学習・開発目的でのWorkplaceの利用について、詳しくはこちらのガイドをご覧ください。
経営陣のコミュニケーションを強化する: nib Group

経営陣のコミュニケーションを強化する: nib Group

nib Groupはオーストラリアとニュージーランドで数百万人に健康保険と医療保険を提供しており、旅行保険代理店としても世界的に知られています。
新型コロナウイルス感染症の流行が始まるやいなや、同社の社員はすぐにリモートワークに移行しました。そのため、重要な情報を入手したり、質問をしたり、経営陣に連絡を取ったりするための一元的な場所が必要になりました。
nib Groupでは、マネージングディレクターが2週間に1回ライブ動画を利用して、社員とコミュニケーションを取っています。また、経営陣も定期的にライブQ&Aセッションを開催しています。社員を対象に最近行われた意識アンケート調査によれば、このような形で経営陣とのコミュニケーションが強化されたことは、社員の間で高く評価されています。
Workplaceでこの戦略を実行するには
  • 経営陣のサポートを得てQ&Aセッションを開催します(週1回、週2回、または月1回)。
  • 初めてのQ&Aセッションを開催する1週間前に、全社的なグループで告知を行います。その際、社員が関心を持っているトピックについてアンケート調査を実施しましょう。提案されたトピックに基づいて、経営陣がイベントの準備を進められるようになります。
  • ライブ配信の48時間前になったら、全社的なグループにアンケートを投稿し、社員から質問を募ります。最も評価の高かった質問がイベントで取り上げられることや、配信中にも質問ができることを伝えましょう。
  • ライブ動画の終了時に、今後のQ&Aセッションにも参加するよう社員に促します。
Workplaceを利用して経営陣の可視性とアクセシビリティを高める方法について、詳しくはこちらのガイドをご覧ください。