ダイバーシティとインクルージョン
ダイバーシティとインクルージョンに関する既存の取り組みを拡大し、職場のコミュニティとつながりを強化しましょう。
ダイバーシティとは、多様なアイデンティティを持つ人材を採用することであり、あらゆるビジネスが長期的な成功を収めるための重要な要素として広く認識されています。職場におけるダイバーシティは経験や視点の多様性を広げるため、顧客のためにより優れた製品を開発し、より良いサービスを提供できるようになります。ただし、人材の採用は最初の一歩に過ぎません。さまざまな背景を持つ社員が「受け入れられている」と感じられる相互信頼の文化を育成することが、多様性のある職場を維持し、促進するための根幹となります。
そこで重要になるのがインクルージョンです。インクルージョンとは、人々の違いに価値を置き、活用し、深く関わることでより強固な企業文化を築くことです。多様性のある組織がすべてインクルーシブであるわけではありません。インクルージョンに注力しない企業では、従業員体験が損なわれることになります。
それに対し、ダイバーシティとインクルージョン(D&I)に一丸となって取り組んだ企業では、すべての人に発言の機会を与え、心理的な安全を確保し、コミュニティを築くことができます。また、誰に参加する機会が与えられるか、どのように意思決定が行われるか、どのような人物が成果を左右する役職に配置されるかといった点も重要になります。
Workplaceのコミュニティ構築機能によって職場で相互信頼の文化を築くための8つのアドバイスをお読みください。
このガイドでは、「インクルーシブな職場の形成」プレイブックに掲載されているアドバイスをご紹介します。プレイブックの完全版は、こちらからダウンロードしてください。
社員のソーシャルリソースグループを作成する社員のリソースグループを作成する
社員のリソースグループは、同じアイデンティティを持つ人同士をつなぎ、組織内で少数派の人々をサポートするシステムを作るうえで最適な手段です。例えばFacebookには、「Black@」、「Women@」、「LGBTQ@」、「Differently Abled@」、「Desis@」など数多くのWorkplaceコミュニティがあります。

情報ライブラリでリソースをシェアする
情報ライブラリは、社員ハンドブックやオンボーディング資料など重要なリソースを集めた場所です。情報ライブラリにインクルージョンとウェルネスについての新しいカテゴリを作成して、組織全体にシェアしましょう。内容に関するアイデアをいくつかご紹介します。
- D&Iに関する企業としてのミッションと戦略
- トレーニングコースへのリンク集
- 従業員向けと管理職向けのガイド
- D&Iグループのリスト
- メンタルヘルスとウェルネスに関するリソース
- Workplaceのアクセシビリティ機能と利用方法
- 理解を深めるためのリンク集
情報ライブラリの構築方法について、詳しくはこちらのガイドをご覧ください。

ライブ配信でD&I戦略について話し合う
経営陣、D&Iの専門家、社員リソースグループの責任者に、インクルージョン戦略に関するQ&Aを開催してもらいましょう。ライブ動画を使って組織全体にこのイベントを配信します。登壇者には、ライブQ&A機能を使って社員からの質問にリアルタイムで回答してもらいましょう。オーディエンスには、コメントやリアクション、アンケートによる参加を促すことができます。

社内のキャンペーンでダイバーシティを称える
仲間になろうキャンペーンキットは、D&I関連の用語を定義し、既存のリソースを広めるのを後押しするための一連のGIFで構成されています。会社全体のディスカッショングループでGIFをシェアし、投稿の本文内に関連リソースへのリンクを追加しましょう。

その他のキャンペーンキットはこちらからダウンロードできます。
キャプションで動画コンテンツを理解しやすくするキャプションで動画コンテンツを理解しやすくする
Workplaceでシェアするすべての動画にはキャプションを追加して、動画コンテンツの障壁を取り除きましょう。ライブ動画でも録画された動画でも、キャプションをご利用いただけます。キャプションは自動で設定して再生成、翻訳、編集することもできますし、手動で.srtファイルを使って追加することもできます。利用方法については、Workplaceヘルプセンターをご覧ください。
プロフィールに名前の発音を追加する
名前の発音を間違えられたことがあれば、それがどれだけストレスになるかおわかりでしょう。疎外または過小評価されているように感じるかもしれませんし、訂正することで関係者に気まずさを感じさせるかもしれません。
名前の正確な発音を学ぶことは、尊敬を示し、伝統やアイデンティティを認め、帰属意識を高めることにつながります。そのために、Workplaceではプロフィールに名前の発音を追加できるようになっています。
名前の発音は、プロフィールの[基本データ]タブで追加できます。

絵文字に使うデフォルトの肌の色を設定する
絵文字のデフォルトの肌のトーンを選ぶことで、Workplaceでのあらゆるやり取りで自分自身や自分のアイデンティティをより正確に表現できます。肌のトーンは、チャット、投稿ツール、コメントの絵文字選択ツールで歯車アイコンをクリックして設定します。デフォルトの肌のトーンを選択すると、人の絵文字はすべてその肌のトーンで表示されるようになります。絵文字にマウスを重ねて、肌のトーンをさらに変えることもできます。

Workplaceで代名詞のシェアを有効にする
Workplaceのプロフィールで代名詞フィールドを社員が利用できるようにするには、管理者用パネルの[設定]に移動します。次に、[プロフィールフィールド]タブをクリックして、個人の情報の下にある[代名詞]をオンに切り替えます。
管理者がWorkplaceでこの設定を有効にすると、すべての社員がオプションで代名詞をプロフィールに追加できるようになります。社員が自分の代名詞を表示できるようにする方法や、代名詞が重要である理由をコミュニティに説明する方法については、こちらの投稿例をご覧ください。
メリット代名詞と社員がプロフィールで代名詞をシェアする方法について、詳しくはこちらのガイドをご覧ください。
メリット
- 社員に多様な意見やアイデアを促すことができます。
- 違いを受け入れる文化を築くことができます。
- 組織でコミュニティに属しているという強い実感をもたらします。
- 専門知識の向上と成長を促すことができます。
- ダイバーシティとインクルージョンの取り組みに関し、透明性の高いコミュニケーションを実現します。
その他の参考リソース
- インクルーシブな職場の形成: 職場のD&I戦略を策定するための完全ガイドです。
- Workplaceを利用した評価: 評価され、受け入れられていると社員が実感できるようにしましょう。Workplaceを利用して、評価と思いやりの文化を築きます。
- Workplaceを利用した人材採用: Workplaceを利用して、多様性に富んだ人材を採用しましょう。
- 企業文化の醸成: Workplaceを利用して企業文化を強固にする社内コミュニケーションを実現する方法をご紹介します。