キャリア開発に関する会話のチェックリスト
以下のチェックリストを使って、相手との時間を最大限活用しましょう。
優れたマネージャはみな、真のメンターであり、チームのメンバー一人ひとりを育成し、仕事を通して成長させるために時間を費やしています。そして、これこそがマネージャとしての一番のやりがいであり、前に進む原動力となります。また、人材を確保する方法でもあります。
ところがマネージャの多くは、優れたメンターになる方法やキャリア開発に関する会話の対処法などを教わったことがありません。
それでも心配なく。私たちがサポートします。
キャリア開発に関するチームミーティングを設定し、以下のチェックリストを使ってメンバーとの時間を最大限活用しましょう。
ミーティング前にブレインストーミングする
キャリア開発のミーティングに入る前に、参加メンバーにとって考えられる短期、中期、長期の目標をブレインストーミングします。これらの目標はSMARTをもとに考えましょう。
SMART
S
Specific(具体性)、Significant(重要性)、Stretching(少し高めの設定)
M
Measurable(測定可能)、Meaningful(有意義)、Motivational(やる気を引き出す)
A
Agreed upon(合意済み)、Attainable(到達可能)、Achievable(達成可能)、Acceptable(許容可能)、Action-oriented(行動志向)
R
Realistic(現実性)、Relevant(関連性)、Reasonable(合理性)、Rewarding(やりがい)、Results-oriented(成果指向)
T
Timely(タイムリー)、Tangible(明確)、Trackable(追跡可能)
ミーティングで必ず次の質問をする:
- キャリアにおける1年後と3年後の目標は何ですか?
- キャリアチェックはどのくらいの頻度で行っていますか?
チームの人柄についての理解を深める
チームの各メンバーを人間として知ることは、信頼を築き、チームを大事に思っていることを示す上で役立ちます。また、マネージャに自分のことをよくわかってもらっていると感じるほど、メンバーがアドバイスを受け入れる可能性は高くなります。
次の質問をして、メンバーの人となりとモチベーションを高める要因について理解を深める:
- 職場での満足度を高めるものは何ですか?
- 今年達成したいことを3つ挙げてください。
- 趣味、興味・関心があること、好きなことは何ですか?
- 次にやりたい仕事は何ですか?
- (共有できる範囲で)個人的に達成したい大きな目標はありますか?
質問することも大切。ただし本当の目的は得られる回答にある:
- メモを取りましょう。マネージャがチームのメンバー一人ひとりについて、詳細まですべて記憶できるとは誰も思っていません。ただし、メンバーが自分の目標などを頻繁に忘れられていると感じたら、メンバーを気にかけていないというサインになります。
- チームメンバーが互いについて容易に分かり合える環境をつくりましょう。その方法のひとつが、Recessを活用することです。RecessはWorkplaceの利用者が利用できるツールで、楽しいゲームやチャレンジを実行でき、チームの親睦を深めるのに役立ちます。注: Recessを利用するには、まずWorkplaceのシステム管理者に依頼する必要があります。
お互いの目標を設定する
キャリアの次のステップに進むために必要となる開発すべきスキルをもとに、一緒にメンバーの目標を立てます。その際、メンターとして自分自身の目標も設定できるように、メンバーが自分に求めていることを忘れずに聞きましょう。
次の質問をして回答を参考にする:
- あなたの成長をサポートするために私がマネージャとして一番すべき行動は何ですか?
- それを有意義なものにするにはどうしたらよいと思いますか?
- フィードバックは、どのように受け取りたいですか?
目標がある程度決まったら、以下のことを行う:
- 決まった目標をどこかに保存して、ミーティングがある度に参照します。Workplaceで1対1のグループを作成して、目標を投稿にし、グループの一番上に固定することをおすすめします。
- 目標達成までの過程でマイルストーンをお祝いし、自分がメンバーの成長のために尽力していることを知らせます。
- 進捗に応じて改善点を伝えましょう。継続的にフィードバックすることで、メンバーが新たな行動を生み出せるようになります。メンバーは、マネージャからの称賛とともに建設的なフィードバックも必要としています。
モチベーションを高める要因を知る
質問を通して知り得た情報をもとに、メンバーのモチベーションを高める要因を把握しましょう。
モチベーションを高める典型的な方法がいくつかあるため、すべて試して最も反応のよいものを見つける:
- 信頼を示し、業務においてより自主性を持たせます。そのために、メンバー自身が取り組むことや物事を成し遂げる方法などについて、より多くの意思決定をさせましょう。
- メンバーが目標を達成したら人前で評価します。特にチームや社内の上層部(自分の上司)の前で行うと効果的です。
- 次のキャリアアップに必要な経験を積めるように、新たな責任を与えます。これにより、メンバーに対してこれまで以上の仕事ができるという信頼を示すこともできます。