チームを支持する: 5つの心得
チームに決して忘れられないマネージャになるためにすべき(あるいは、避けるべき)5つの重要事項をご紹介します。


優れたマネージャは褒めることでチームを鼓舞し、チームで意見を共有できる安全な場をつくり、チームが目標を達成できるようサポートします。また、リーダーや意思決定者に投資してもらえるよう、チームの素晴らしい仕事ぶりをアピールする方法も知っています。
こうしたことを容易にできなくても心配はいりません。私たちがサポートします。
チームに決して忘れられないマネージャになるためにすべき(あるいは、避けるべき)5つの重要事項は以下のとおりです。
心得1. 上層部の前で褒める
推奨する理由
意思決定者を前に公の場で褒めることは、チームの昇進や昇給、魅力的な仕事を得る新たなきっかけにつながります。また、より多くの予算や人員、サポートも得やすくなります。自分のチームがこれらの待遇に相応しい理由を一貫して主張し続けることで、いざ協力を求めたときに応じてもらえる可能性ははるかに高まります。
実践方法
上司との時間をつくる
- 上司とのミーティングで、チームやメンバーの素晴らしい取り組みについて話す時間を設けましょう。シフト制のチームを管理している場合は、シフトメモにそこでの会話などを記すようにします。
フィードバックを伝える
上司や社内の重要人物からチームのメンバーに関するうれしいフィードバックをもらったら、遠慮せずに伝えましょう。何も言わずにいてもチームのためになりません。
チームを推薦する
- 社内の賞や表彰があれば、どんなものでも常にチームのメンバーを推薦しましょう。そして、推薦していることを必ずチームに知らせます。

- チーム内の月別まとめ投稿に[大きな成果]セクションを必ず含めます。ためらうことなく、メンバーに称賛を贈りましょう。
- 誰かがチームに関するうれしいフィードバックを共有したら、すぐにチャットで上司にも知らせましょう。
心得2. 反対意見を阻止しない
避けるべき理由
チームメンバーが自分の意見を真摯に受け止めてくれると感じれば、あなたのフィードバックも真摯に受け止めてもらえる可能性がずっと高くなります。シンプルに思えるかもしれませんが、こうしたことは気づかぬうちに自分の意図しないかたちで伝わってしまいがちです。
この問題を回避する方法
何でも知っている姿勢ではなく、何でも学ぶ姿勢を持つ
- 他の人のアイデアには、自分の意見ではなく、中立的な質問で返す習慣を身につけましょう。相手の話を遮ることなく最後まで聴き、内容を深く掘り下げるような質問を1~2つ投げかけ、自分の意見を述べる前に時間を取ってよく考えるようにします。
発言は控えめに
意見の主張が強すぎると、チームメンバーが自分の意見を言うことははるかに少なくなります。強い意見は本当に必要なときまで取っておき、残りの時間は話し手よりも聞き手に回るようにしましょう。
自分の意見は最後に伝える
- マネージャの意見に反対することは、(公の場では特に)チームメンバーにとって決して簡単なことではありません。会話の中で自分の意見を伝えるのは、メンバー全員が意見を述べてからにしましょう。マネージャが意見を述べた時点で、異なる考えを持つメンバーがいても話し合いはもう終わりだと思われる傾向があります。

- ミーティングで話し合う前日にチームグループの投稿で、重要なトピックに関する意見を求めましょう。そうすることで、より慎重に考えた(そして、正直な)意見を得ることができます。
- チームにとって重要な問題に関する自分の考えを投稿し、改善すべき点がないかメンバーに尋ねましょう。そうすることで、反対意見も安心して言えるようになり、素晴らしいアイデアも得られるはずです。
- または、チーム向けのアンケート投稿を作成して、メンバーから問題に取り組むためのアイデアを出してもらい、最後に自分の意見を追加し、メンバーに良いと思うアイデアに投票してもらうこともできます。この結果については、次回のチームミーティングで必ず話し合いましょう。
心得3. チームの成長機会を見つける
推奨する理由
チームのキャリアアップをサポートし、新たなスキルを習得できるプロジェクトに時間を取ることで、チームのモチベーションを維持し、メンバーをチームに定着させることができます。また、これは平均的能力を持つ中位の人材を優秀な上位の人材へと確実に成長させる方法でもあります。そして、その結果、メンバーに決して忘れられないマネージャになることができるのです。
実践方法
メンバーのやりたいことを把握する
- チーム内で、やりたいことやもっと取り組みたいことについて考え、個々にリストアップしてもらいます。リストは定期的に確認しましょう。
他のマネージャと話す
他のマネージャや上司と継続的に連絡を取り合い、チームのメンバーが取り組めるプロジェクト候補を見つけます。その際、メンバーのキャリアアップに必要な経験ができることに重点を置きましょう。
きっかけを作る
- 最適なプロジェクトが見つからない場合は、メンバーと一緒にプロジェクトを考案するか、メンバーが以前から取り組みたいと思っていたタスクを与えましょう。
定期的にキャリア面談を行う
- 少なくとも3~4か月に1回の頻度でチームメンバーと面談し、キャリア目標について話し合いましょう。面談を行うにあたり、年に一度の評価を待つ必要はありません。

心得4. 優れたコーチになる
推奨する理由
チームの優れたコーチになることは、マネージャの仕事の最も重要な部分の一つであり、メンバーのキャリアにおける学びと成長をサポートできる方法でもあります。そして、チームのキャリアと成長に尽力していることをメンバーに示すこともまた、優秀な人材の確保につながります。
実践方法
分かりやすく模範を示す
- チームの学習機会を探しましょう。難しい顧客とのやり取りをうまく対処できた際は、なぜそのような方法で対処したのかを説明します。失敗した場合は、代わりにどうするべきだったのかをメンバーと話し合います。
メンバーには建設的なフィードバックが必要であることに留意する
より効果的で建設的なフィードバックを伝えたい場合は、常に特定の状況について書き、特定の行動を取り上げ、自分や他の人に与えた影響について説明し、次回実践できる別の方法を具体的に提案するようにしましょう。
肯定的なフィードバックも必要であることに留意する
フィードバックにおいては、問題があった場合にだけ伝える習慣に陥りがちです。チームのモチベーションを維持するために、肯定的なフィードバックを定期的に共有するよう心がけましょう。ただし、建設的なフィードバックを和らげるような伝え方は避けてください。
心得5. 自分の経験や過去の失敗をごまかさない
避けるべき理由
これは、共感を適宜示すことができる効果的な方法で、失敗してもそこから学べば問題ないというメッセージを伝えることができます。さらに、フィードバックの効果もはるかに高まります。
過去の体験を話すタイミング
メンバーが失敗して落ち込んでいるとき
- 気持ちを楽にさせる方法のひとつは、自分が過去におかした似たような、あるいはより深刻な失敗談を話すことです。そうすることで、孤独感を和らげ、学ぶべき教訓に集中させることができます。
自分のアドバイスを真摯に受け止めてほしいとき
アドバイスは、相手への指導ではなく「過去に自分が実践してうまくいったこと」といった体験談を用いることで、よりよく受け止めてもらえる傾向があります。
今後チームが失敗を回避できるように
- メンバーに行動を改めてほしいときは、過去にその行動によって自分に起きた問題について話しましょう。そのほうが、今後起こるかどうかわからない問題を仮定して話すよりも、はるかに説得力があります。

- 自身の業務について投稿する際は、うまくいかなかったことや達成できなかった目標、そのすべてから学んだことについて常に話すようにしましょう。そのほうがチームにとって有益であり、メンバーも自身の教訓をオープンにしやすくなります。
- 「Failure Friday(失敗から学ぶ金曜日)」にちなんで金曜日に過去の失敗談を投稿しましょう。苦労して得た教訓を聞くことでメンバーは多くのことを得られ、改善すべき事柄にフォーカスすることができます。