Workplaceジャーニー: United Way
United WayのSVP兼CTOであるJohn Taylor氏がFlowに参加し、40か国以上にわたって働く13,000人のスタッフと30,000人のボランティアにとって現代的で意義深く、堅苦しくない組織を構築する上で、Workplaceがいかに役立っているかを語りました。
John Taylor氏は毎日目覚めると、次のように自問すると言います。United Waysのミッションを前進させるにはどうすればいいのか、と。毎日問いかけても、パッと答えが浮かぶわけではありません。
United Wayはあらゆるコミュニティのあらゆる人々の健康、教育、経済的安定のために闘っています。Taylor氏がFlowで述べたように「自分たちだけではできないし、何よりつながりの強い組織でなければできない」ことです。
Workplaceで業務を簡素化
オフィス勤務再開の周知からハイブリッドワークの導入まで、Workplaceは業務を簡素化します。
1,800ある支部をまとめる
しかし、United Wayはただの組織ではありません。130年以上の歴史を持ち、年齢も境遇もさまざまなリーダーがいるだけでなく、40か国以上、1,800ある支部の13,000人から成るネットワークという見方もできます。
Taylor氏の言葉を借りると「United Waysは1,800通りのやり方で運営されていて、採用している電子メールのシステムも電話のシステムもそれぞれ異なっている」のです。言うまでもなく「さまざまなライフステージの人がいるので、ビデオ会議を希望する人がいる一方、そうでない人もいる」状況です。
この状況を目の当たりにして、Taylor氏は同団体のテクノロジー・エンゲージメント・ディレクターであるJim Yu氏の指導とサポートを受けた結果、せっかくテクノロジーを導入していても現場の職員はそれを十分に活用していないのが課題であると痛感しました。これを乗り越えることで、職員たちの潜在的な力を引き出し、同団体が使命を果たすうえで前進できると気付いたのです。
「組織のつながりを強化するためには、こうした複雑な問題に対して、1つのネットワークとして協力して解決していくことが必要です」とTaylor氏は説明します。
「そうすることで、働きたい人が集まってくるのです。また、寄付者の皆さまにより一層の支援をお願いする場合にも説得力が増します。さらには、企業のCSR活動のパートナーとして、United Wayをより強くアピールできます。United Wayは当局や他のNGOからも協力者として認められるようになります。そして、コミュニティとのつながりが深まることで、United Wayが最も重要な現場に変化をもたらすリーダーであると認識してもらえるようになります」
複雑さをなくす
Workplaceを使えば複雑な状況を整理できると、Taylor氏は確信していました。ただし、ビジネスがあまりにも固定化されているため、他の人に味方してもらうのは難しいのではないかと考えていました。ところが、その懸念は良い意味で裏切られ、嬉しい驚きを体験することとなりました。
“組織が一丸となって複雑な問題に取り組むことができるようになりました。そうした活動をサポートしてくれるテクノロジーのおかげです。実に革新的なことです。”
「話し合いの末Workplaceを導入して気付きましたが、私たちは時として物事の取り組み方にこだわり過ぎて、皆が同じニーズを抱えていることを忘れてしまいます。Workplaceの操作は直感的で、説明してほしいと言ってきた職員はいなかったので、導入はすぐに完了できました。また、スタッフも熱意をもって導入に取り組んでくれました」
鍵はそのシンプルな作りでした。「Workplaceの導入で、作業環境の統一が進みました。誰にとってもわかりやすいと職員に大好評で、たちまち職場に普及したからです。学習はほとんど必要ありませんでした。我々の組織内ではまだ一度もトレーニングを行っていません。研修をしなくて済むのは素晴らしいことだと思います。それでも組織が一体になって複雑な問題に取り組むことができるようになりました。我々を支えてくれるテクノロジーのおかげです。実に革新的なことです」
もちろん、懐疑的な意見も少なからずありましたが、Taylor氏はデータをもとに説得しました。Workplaceに懐疑的な幹部が1人いました。その幹部はこれまでlistservを利用して、クライアントと定期的に連絡を取っていたからです。ところが今は若いリーダーにlistservの話をすると「それは何ですか?」という返事が返ってきます。実はlistservは、社内で愛用されていたネットワークサービスです。そのため、先述の幹部は心配していました。彼には、定期的に連絡を取り重要な課題も協力して対処している、深い付き合いのクライアントが250人もいたのです」
“Workplaceの導入で、作業環境の統一が進みました。誰にとってもわかりやすいと職員に大好評だったからです。我々の組織内ではまだ一度もトレーニングを行っていません。”
「listservからWorkplaceに移行したところ、最初の1週間で、彼の連絡相手は800人以上に増えました。現在、彼はネットワークを通じて1,100人以上と関わっています。これは私にとってサクセスストーリーであり、今後もこのようなことが起こってほしいと思っています。人々がより簡単につながれるようにしたいと考えています。テクノロジーを面倒なものや重荷などと感じるのではなく、仕事をこなすために活用することです」
Workplaceの次なる展開
Taylor氏はUnited Wayの活動をより充実させるための計画をすでに立てています。「ボランティアの参加を促すことに力を入れていきたいと考えています。最新のデジタルテクノロジーを活用し、現代的で意義深く、それでいて堅苦しくない組織を作っていきたいのです」と話します。
「すべての人にコミュニティに集まってきてほしいのです。距離、予算の制約、年齢などがその妨げになるというのはもはや過去の話と言っていいでしょう。まずはボランティアと役員を3万人に増やすことを目指します」
具体的には会社間グループの機能を活用すればそれが実現できそうだと、Taylor氏は期待を寄せています。「現在も使ってはいますが、もっと広げたいのです。会社間グループをグローバルに活用し、人と人とをつないで、皆で一緒に問題に立ち向かっていきたいのです。そうすれば、組織内だけの議論ではなく、外部の人たちともアイデアを交換し、大切なコミュニティに変化をもたらすことができます」
United Way CTOのJohn Taylor氏のご厚意に感謝します。