Workplaceの運用を開始する方法などについて技術展開の専門家が語る

どんな会社にとっても、新しい技術や慣れないプロセスを導入するのは大変なことです。OrangeTrailの設立パートナーであるJaap Linsen氏が学んだように、仲間を信じる、変化に抵抗する、コミュニティの力を信じるという人間の傾向についても、多くのことを学べます。

ビジネスコミュニケーション | 所要時間: 10分

OrangeTrailはさまざまな企業と密接に連携して、Workplaceなどの主要なソーシャルテクノロジープラットフォームと組み合わせることによって内部プロセスを改善しています。

今回は、Workplaceを活用して長期的な成功を収めるために企業ができることについて、またそうする際に得られたインサイトについて、Jaap氏にお話を伺いました。また、OrangeTrailが世界的なビール醸造メーカーであるハイネケンにWorkplaceを導入した際の裏話もお聞きしました。

ハイネケンにとって最も効果があったこと

ハイネケンにとって最も効果があったこと

OrangeTrailは、ハイネケンの最近のWorkplace展開において重要な役割を果たしました。Jaap氏とチームは、6万5,000人の社員向けのWorkplaceの立ち上げと導入のために、ハイネケンに知識とサポートを提供しました。ハイネケンがWorkplaceを使ってどのようなメリットがあったのか、その全貌はこちらのOrangeTrailの記事をご覧ください。

導入プロセスでは、3つのチームがWorkplaceを最も早く導入しました。

パッケージング

パッケージング

ハイネケンの力強いパッケージングコミュニティにとって、Workplaceは物流上の問題に対する機能的な解決策を考え出すための完璧なコラボレーションプラットフォームとなりました。その1つの例は、倉庫の梱包棚のすぐ上に積まれた箱のラベルをドローンで読み取るというものです。このクリエイティブなソリューションは、Workplaceで共有され、チームに真のビジネスバリューをもたらしました。

人事

人事

ハイネケンのグローバル人事ネットワークは、すべての人事担当者にグループ内の「Go Places」と呼ばれる年次人材獲得プログラムに貢献するよう呼びかけ、Workplaceの活用を始めました。Workplaceには、プログラムに対する各分野の人事担当者からの要望や改善案が載せられています。

コミュニケーション

コミュニケーション

ハイネケンのコミュニケーションチームは、会話をいち早くWorkplaceに移行し、他のチームの手本となりました。「ハイネケンはマーケティングとコミュニケーションで有名なので、そのチームはWorkplaceのマーケティングをすぐに理解できました」と、Jaap氏は述べています。

Workplaceの運用開始を成功させる3つの要素

Workplaceの運用開始を成功させる3つの要素

OrangeTrailには、Workplaceの運用開始を成功させる3つの重要な要素があります。企業は次のものを提供する必要があります。

1. アクセスする理由

ハイネケンでは、マスターブルワーのWillem van Weasberghe氏が中心となり、Workplaceに人を呼び込むことに成功しました。Willem氏は、Workplace上でスタッフ全員とのブレインストームを開始し、「誰と一番つながりたいかや、その理由は何か」について話すよう求めました。また、「Brewers Guild」と呼ばれるグループを結成し、ヒントやインスピレーション、アイデアを共有することによってグローバルなブルワーズネットワークのコラボレーションを促進できることも強調しました。

2. 使い続ける理由

次の点として、企業はOrangeTrailが「コンテンツアーキテクチャ」と呼ぶものをWorkplace上に設定する必要があります。そのためには、次の作業を行います。

  • 重要なグループのコアナンバーをつくります。
  • 各グループに十分なコンテンツを提供して、作業を始められるようにする。
  • 各グループに所有者を割り当て、その所有者がコミュニティ運営に関する基本的なトレーニング(エンゲージメント目標の設定や定期的な投稿など)を受けられるようにします。
  • 少なくとも最初の2か月間は、各グループの所有者が頻繁にコンテンツを投稿して、Workplaceが勢いづくようにします。

3. 毎日使う理由

人は、自分の仕事にとって重要なツールでない限り、毎日使うことはしないでしょう。Jaap氏が述べるように、「もし毎日Workplaceにアクセスしてもらいたいなら、他の人の投稿を読んだりチャットしたりするだけでなく、実際にWorkplaceで仕事をしてもらう必要があります」。

“ もし、毎日Workplaceにアクセスしてもらいたいなら、実際にWorkplaceで仕事をしてもらう必要があります。 ”

やめるべきこと

やめるべきこと

「Workplaceを利用する企業が陥りやすい最大の失敗は、一斉送信にこだわることです」とJaap氏は言います。CEOや上級管理職による一斉のライブ送信は、人々をWorkplaceに引き込むには最適ですが、それだけでは使い続けてもらうことはできません。

“ Workplaceを有効に使うには、リーダーのコミュニケーションであれ、チームのコミュニケーションであれ、何らかの習慣を変える必要があります。 ”

「Workplaceを単なる通信チャネルやイントラネットと勘違いしている企業もあります。Workplaceを有効に使うには、リーダーのコミュニケーションであれ、チームのコミュニケーションであれ、委員会のコミュニケーションであれ、何らかの習慣を変える必要があります。一度にすべてを行う必要はありませんが、最初の一歩を踏み出したにもかかわらず、メッセージを投稿するためだけにWorkspaceを使い、スタッフに気に入ってもらおうとする企業も見受けられます。それではプラットフォームを使うメリットはありません。」

ピアツーピアの学びの力

ピアツーピアの学びの力

ハイネケンは、モバイル版の販売アプリを理解して採用してもらうために、いくつかのコラボレーションJAMセッションを開催し、驚くべき発見をしました。「ハイネケンが気づいたのは、人々はトレーナーよりも仲間からのアイデアや改善提案を喜んで受け入れるということでした。」

ハイネケンはWorkplaceを使って、コストのかかるトレーナーによる直接のトレーニングに代わり、このJAMセッションのようなインタラクティブなオンライントレーニングを導入しています。このため、学習のサイクルが短くなり、ビジネスにコスト上の大きなメリットがもたらされました。

Facebookを知っていてもWorkplaceを知っているとは限らない

Facebookを知っていてもWorkplaceを知っているとは限らない

Workplaceは使い勝手がよく、Facebookに似ていますが、この使い勝手の良さにだまされてはいけません。「このプラットフォームを使い始めた人の中には、自分はFacebookを使いこなしているので、すぐに使えるだろうと考える人もいます。

Workplaceを使った仕事の進め方は、一般的なFacebookの使い方とは大きく異なるとJaap氏は述べています。「人々はFacebookで個人的なことを共有する方法を知っていますし、Workplaceでも個人的なメッセージを少しは共有できます。とはいえ、人々はWorkplaceでの仕事の進め方については、あまり知りません。WorkplaceがFacebookと同じように見えるために、ビジネス上の多くのメリットを逃してしまうかもしれません。」

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