Workplaceを利用して組織の階層化を緩和し、従業員をつないだGinger Hotels
Workplaceリーダー: Workplaceを利用して組織の働き方に変革をもたらしている、各界リーダーへのインタビューシリーズです。
このシリーズでは、未来の働き方を形作るビジネスリーダーの方々をお招きし、Workplaceの導入についてお話を伺います。Workplaceが新しい働き方の発見に役立っている事例をご紹介するとともに、Workplaceの利用について実体験に基づいた考察を伺います。
今週お招きしたのは、Tata Groupの一企業であるGinger HotelsのCEO、Rahul Pandit氏です。この革新的なホテル企業がWorkplaceを導入した決め手、Workplaceが階層化を緩和する理由、Workplaceによる従業員エンゲージメントの向上についてお話を伺いました。
Ginger Hotelsはインドのホテル企業です。2004年に立ち上げたSmart Basics™ブランドは、インドのホスピタリティ業界における革命の先駆けとなりました。以来、Ginger Hotelsチェーン(Tata Group傘下)は成長を続け、現在はインド全域でホテルを運営しています。
2016年、Pandit氏と経営陣は、コミュニケーションの改善とベストプラクティスのシェアをより効果的に行えるプラットフォームを探していました。Workplaceは導入以来、従業員の81%が毎月利用しています(うち86%はモバイルを通じて利用)。また、全従業員数の13分の1に相当する数のWorkplaceグループが活動中です。
Workplaceを選んだ理由は?
Workplaceのセキュリティコントロールとホスティングオペレーションは、業界トップクラスです。Ginger Hotelsにとって、これは大きなプラス要因でした。利用するコミュニケーションツールは、モバイルワーカーが世界中どこにいても安全にアクセスできるものでなければならない、という強い信念があったからです。
Workplaceツールの親しみやすさも、際だった利点でした。Ginger Hotelsの従業員はFacebookに関する知識を通じて、Workplaceのインターフェースもすでに把握していたのです。そのため、トレーニングや学習、スキル開発にかける時間と費用を抑えることができました。結果として、導入はスムーズに進み、高い普及率とエンゲージメントを達成できました。Pandit氏は次のように述べています。「直感的に扱うことができ、多くのトレーニングを必要としないプラットフォームを探していました。従業員の大半が、すでにFacebookのGUIに慣れ親しんでいたことも、大きかったです。これらすべての要素が、Workplaceの選定を後押ししました」
Workplace導入の手応えは?
導入は大きな成功を収めました。Pandit氏はこれを、プロセス全体を通じて経営陣が関与したためと考えています。
Workplaceは単なるコミュニケーションツールとしてではなく、ビジネスプラットフォームとして導入しました。
経営陣は、人事、IT、運用のスタッフを含む「部門横断チーム」を編成しました。プロジェクトチームが編成され、活動を開始すると、この取り組みに関する社内のインフルエンサーとアンバサダーに支援を仰ぎました。インフルエンサーとアンバサダーの役割は、パイロットから、ベータリリース、全面展開に至るまでの導入を先導し、実現することでした。
この方法は功を奏し、12か月でWorkplaceが全社に導入されました。「FacebookのシンガポールオフィスからWorkplaceライブを行ったとき、インド全土からチームメンバーがログインしていました。立ち上げと導入に経営陣が関与していなければ、なし得なかったことです」
Workplace導入により働き方はどう変わった?
Ginger Hotelsの階層化を緩和して組織全体のメンバーをつなぐために、Workplaceが役立っています。その効果は絶大です。Pandit氏は、Workplaceが「パフォーマンス向上に向けてポジティブなプレッシャーを与え、業務をスピードアップしている」と考えています。
現場スタッフとCEOが相互に直接アクセスできるツールを手に入れられたことを、嬉しく思っています。
事実、Ginger Hotelsの分析によると生産性が50%以上向上しています*。これは、メール利用の減少、ワークフローの迅速化、情報へのアクセス向上による成果です。ソーシャルグループや特定の関心事に特化したグループは、今までよりも良い方法で作れるようになりました。その結果、従業員の離職が減るのではないかとGinger Hotelsの上層部は期待しています*。
また、Workplaceの活用により、Ginger Hotelsチェーンの企業の社会的責任(CSR)の取り組みにスタッフが積極的に参加できるようになりました。従業員がWorkplaceを利用して、自分たちの自発的取り組みについてライブ配信し、シェアしたこともあります。街やビーチでの清掃、恵まれない人々への教育、献血など、CSR活動に関する情報のシェアにも、Workplaceが利用されています。
Pandit氏はこうした成果を大いに歓迎しています。「おかげでGinger Hotelsのインド中の従業員がつながり、家族とともに熱心に貢献活動に取り組むようになりました。こうした盛り上がりにより、Ginger HotelsはTata Groupの中で、同グループのボランティア活動への取り組みに最も貢献している会社の1つとして認知されるようになりました」
Workplaceをより良くするには?
私たちは、Workplaceをより良いものにするためのヒントをお客様のフィードバックから得ています。どうすればWorkplaceをより良いものにできるか、Pandit氏に伺いました。「企業の垣根を越えてプロフェッショナル同士がつながれるようになり、(証明書付きのLinkedInのような)人材市場ができるといいと思います」
これは非常に興味深いアイデアです。私たちは引き続きWorkplaceを改善していきます。その様子については、皆様にもお伝えしますのでご期待ください。
Ginger HotelsのCEO、Rahul Pandit氏のご協力に感謝いたします。
*Ginger Hotelsの内部調査データ