ジェンダーの多様性が職場にもたらす7つのメリット
職場における女性の平等な参画は、組織全体にプラスの影響を与える可能性があります。職場におけるジェンダーの多様性がもたらす主なメリットをご紹介します。
職場におけるジェンダーの多様性
職場に女性がいるのは当たり前だと思われるかもしれませんが、どこでもそうだとは限りません。世界人口の50%を女性が占めているにもかかわらず、男性の労働参加率が72%なのに対して女性の労働参加率は47%弱にすぎません。
では、ジェンダーの面から見たダイバーシティとインクルージョンが職場で重要なのはなぜでしょうか。また、組織のジェンダーバランスを適切にしないと、どのような機会が失われてしまうのでしょうか。
この記事では、職場におけるジェンダーの多様性とはどのようなものかをご説明し、ジェンダーの多様性がビジネスに良い影響を与える7つの理由を探ります。また、女性の活躍を推進することで組織にどのようなメリットがもたらされるかについて動画でご紹介します。
職場におけるジェンダーの多様性とは
「職場におけるジェンダーの多様性」が意味するところは、特に難しいものではありません。男性、女性、トランスジェンダー、ノンバイナリーなど、あらゆる性別の人が社内で平等かつ公平に扱われることを意味します。
職場において、あらゆる性別の人にあらゆるレベルで平等な機会が与えられるよう徹底することです。
ジェンダーの多様性がもたらすメリット
職場におけるジェンダーの多様性を向上させる取り組みはいつでも行うことができます。実際に取り組む企業には、次のようなメリットがもたらされます。
1.人材プールの拡大
女性の採用に積極的でない企業は、人口の半分の才能や能力を見逃しています。女性の能力を活用することで、生産性と収益に大きな違いが生まれます。
2.異なる視点
チームに異なる性別の人がいると、異なる人生経験から得られる異なる視点やアプローチを生かすことができます。
多角的な視点を持つことが、創造性やイノベーションに火をつけ、組織が新たなビジネスチャンスを見つけ、活用するのに役立つ可能性があります。また、ジェンダーに関する固定観念について組織が見直すきっかけにもなり得ます。
3.コラボレーションの強化
チームに女性がいると、チームのプロセスを改善し、グループのコラボレーションを促進するのに役立ちます。
女性のほうが言語以外のサインを読み取るスキルが高いことが研究から明らかになっています。また、女性が多いグループほど話者が適切に交代して会話が進められ、メンバーの知識やスキルを組み合わせて最大限に活用できることもわかっています。
このようなソーシャルスキルは、グループが直接顔を合わせてプロジェクトで共同作業する場合にメリットをもたらします。また、社員がビジネスコミュニケーションツールを使ってアイデアを共有したり、スレッドを開始したり、バーチャルでフィードバックを収集したりする際にも役立ちます。
4.社員定着率の向上
職場にインクルーシブな文化があると、士気が高まりチャンスが増えます。インクルーシブな職場では、社員の離職率が低くなる傾向があります。これは採用に費やされる時間と費用の面での大きな節約につながります。
5.顧客層との合致
顧客にもさまざまな立場の人がいます。組織の構成が顧客層に合致しているほど、顧客と効果的にコミュニケーションをとれる可能性が高くなります。
チームを多様な性別、背景、民族性を持つメンバーで構成しましょう。購入の意思決定において、女性は非常に大きな影響力を持っています。2018年、女性は世界で約40兆米ドルを消費しました。ビジネスにとっては、ぜひ活用したい強力な購買力です。
6.採用・評判の改善
インクルーシブな職場は、採用における強力なツールとなります。PwCの調査によると、ミレニアル世代の女性は多様性について高い実績を持つ雇用主を探しており、85%が多様性を重視していると答えています。
インクルーシブな雇用者としての評判は、ポジティブな企業価値を示すことにもなり、それが採用市場での評判の向上につながります。
7.収益性の向上
ジェンダーの多様性が収益にプラスの影響を与えるという説は、繰り返し証拠によって裏付けられています。McKinseyによると、最もジェンダーの多様性を重視する企業では、平均以上の収益性を達成できる可能性が25%も高くなっています。
つまり、職場におけるジェンダーの多様性は道徳的に必須であるだけでなく、ビジネス上賢明な戦略でもあるのです。平等とインクルージョンを推進することで、人材プールの拡大、異なる視点、コラボレーションの強化、社員定着率の向上、顧客層との合致、採用・評判の向上、収益性の向上といったメリットが企業にもたらされます。
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